POPO house/フローリング探し@AD WORLD

今回は空間のベースとなるフローリングを探しに、ヨーロッパの高級フローリングや建材を扱うADワールドへ。そして愛犬ポポちゃんが滑りにくい床材を探すという使命があります。

ショールームは吹抜けを介してスキップフロア形式になっており、エリア別に様々なブランド・素材に分けられており大変見やすいショールームです。

上記はフィンランド製のNORDO(ノルド)というオークフローリング。185mmと幅広で、大きな節も無く表情もとても綺麗で扱いやすいフローリングです。国内在庫品だそうで工期の短いプロジェクトでは重宝します。

こちらは、イタリア製のListone Giordano(リストーネジョルダーノ)のnatural geniusというライン。デザイナーによるパターンデザインで、大変楽しいデザインです。天井や壁面に使っても面白そうですね。

フローリング以外にも、突き板など様々なマテリアルがあります。今回の「POPO house」でも家具や壁面の仕上げに突板を使うのでとても参考になります。

弊社を担当して頂いてるADワールドの阿部さんの案内で色々と見せて頂きました。また実際にわんちゃんをフローリングの上を歩かせることができないかという相談にも、快く応えて頂きました。

お施主様はグレイッシュでスモーキーな色合いよりも、赤味のある素材がお好みでListone Giordano(リストーネジョルダーノ)のclassicaというラインのチークフローリングと、atelierというラインのオークフローリングの2候補まで絞りました。atelierは表面加工が豊富で、浮造りやスクラッチ・ブラッシング加工があり、素材そのものの個性・時間を経たような風合いを再現したフローリングです。

実際に窓辺に移動して外からの光で確認します。最終候補はListone Giordano(リストーネジョルダーノ)のatelierです。写真ではそれぞれ微妙な色の差ですが、表面加工の違いでも雰囲気が変わります。

最後にポポちゃんに実際に歩いてもらい、滑り具合や爪の引っ掛かりなどを確認します。シリーズによって表面加工が異なるのですべての種類で確認しました。

気に入ったのか、飽きたのか。落ち着いたようなので上記を採用。上品な色味でとても良いと思います。こうして広い面積を占める床材を最初に選定することで、空間全体の構成、他の仕上げ材の選定やカラーデザインの決定がしやすくなります。

Listone Giordano(リストーネジョルダーノ)のatelier。heritage-firo di lama。色はfiesole1125。表面を見ると細かなピッチで鋸引きされているのがわかるでしょうか?爪掛かりが良く、滑りにくいフローリングに出会えました。

イタリアで加工・塗装するので納期は4ヵ月程かかります。工期は3.5~4ヵ月程掛かるので着工してからでは間に合いません。なのでプランがFIXした段階で早急に先行発注を掛けます。