SALVIA

ホワイエから始まる、陰影と素材が奥行きをつくる住まい

既存の空間構成を活かし、一般的な廊下ではなくたどり着くその先にある空間への期待感をホワイエとして捉え、玄関から各室へとつながる豊かな空間として位置づけた。ギャラリーのように、静謐でゆったりとした佇まいの中を歩みながら、エントランスホールからLDKへと空間が緩やかに展開していく。

エントランスホールからLDKへと連続する木リブのデザインが空間全体に一体感をもたらしながら、木質素材と他の壁面素材を切り替えることで、連続しつつも空間の性格を緩やかに変化させていった。リブとフラットの組み合わせが陰影を生み出し、家具のような壁面デザインが空間に上質な表情を与えている。異なる素材を組み合わせることで奥行き感を演出し、ホワイエ沿いには各所にアイキャッチとなる場所を設けることで、歩くたびに新たな表情が現れる奥行きのある空間となっている。

ホワイエからLDKへ続くパブリックエリアと、寝室や水廻りなどのプライベートエリアはホワイエを介して接続し、引込み戸を効果的に用いることで空間の仕切りを状況に応じてコントロールでき、開放的な一室空間としても、プライバシーを持たせた空間としても自在に使い分けられる。

床のフローリング、磁器質タイル、家具やキッチンの素材、壁や天井の仕上げ材など異なる素材のトーンを丁寧に合わせることで、空間全体に統一感と落ち着きをもたらしている。木質の温かみと素材同士の静かな調和が、上質で心地よい日常を包み込む空間を生み出した。

所在地
東京都渋谷区
工事種別
マンションリノベーション
築年数
2006年/築20年
竣工
2026年2月
床面積
135.50㎡
事業者
野村不動産
施工
リフォームキュー