時層の家

時を重ねるほどに、味わい深くなる住まい

歴史ある目黒・碑文谷の街並みと呼応しながら、西暦1150年建立の寺院に隣接するこの敷地ならではの由緒ある時間の流れを「時間の重層化」として住まいに織り込んだ。

素材・家具・小物のすべてに、時を経るほどに味わいを増すものを選定した。数十年をかけて飴色へと変化するチーク材、四季の桜並木を映す開口部、一日の光の移ろいで表情を変える和紙、年月を重ねた米沢箪笥や楢のテーブルなど、それぞれが異なるスケールの時間を刻む。

これらの素材が持つ複数の時間軸に、住まう人自身の時間が加わることで「時間の重層化」が生まれる。その豊かな時間の積み重なりを日々の暮らしの中で楽しむことが、この住まいに深みをもたらすと考えた。

所在地
東京都目黒区碑文谷
工事種別
マンションリノベーション
築年数
1992年/築21年
竣工
2013年6月
床面積
143.91㎡
事業者
リビタ
設計監理
Sデザインファーム
設計監理共同
ハクアーキテクツスタジオ
施工
パナソニックES集合住宅エンジニアリング
撮影
荒木文雄、ナカサ&パートナーズ
掲載誌
都心に住む 2014年2月号