立春の雪
立春の頃、東京に雪が降りました。暦の上では春を迎えたはずなのに、季節はそう簡単には動かないようです。せっかくなので、国立競技場の周りを歩いてみました。

国立競技場の外周に植えられた木々に雪が積もり、いつもとはまったく違う表情を見せていました。隈研吾さん設計の国立競技場は、木材をふんだんに使った軒が特徴的ですが、その下に白く雪化粧した植栽が連なる様子は、建物と自然が静かに呼応しているようで、しばし見入っていました。

隣には槇文彦さん設計の東京体育館。なめらかに曲がる大屋根に雪が積もり、その彫刻的なシルエットがより際立って見えました。雪の日は余計な情報が削ぎ落とされ、建築の輪郭がくっきりと浮かび上がる気がします。

足元では子どもたちが雪だるまを作っていて、その光景もまた、冬の一コマとして心に残りました。