ERA house | デザイン提案と模型で、リノベーションのイメージを共有する

戸建て住宅のリノベーションプロジェクト「ERA house」。今回は、デザイン提案と同時に模型を制作し、打合せの場でご覧いただくという進め方をとりました。

図面やパースだけでは伝わりにくい素材感や空間のボリュームを、提案の早い段階から立体として確認していただくことで、方向性をよりスムーズに共有したいと考えたためです。

LIVING――サンクンリビングという新しい提案

リビングで提案したのが、「サンクンリビング」です。マントルピースとPSを中心にホール側とテラス側をつなげて一体的な階段とすることで、まるでサンクンリビングのような空間を生み出しました。段差に腰掛けてにぎやかにおしゃべりを楽しんだり、テレビを見たり——ソファのような役割も果たしながら、家族みんなが思い思いのスタイルで過ごせる、新しいかたちのリビングです。

玄関に入ると、ホールを通して見える景色です。最初に家に入った時の印象がどんな雰囲気になるか、模型で確認していただきました。

リビングに入ると、周辺の窓やテラスとの取り合いや雰囲気がわかります。

リビングからダイニングキッチン、テラスを見たところです。鏡に大きな手が写っていますね。そこで模型ということがわかりますね。

リビングからダイニングキッチン、テラスを見たところです。

DINING & KITCHEN――つながりと使い勝手を両立する

ダイニングの中心に据えたアイランドカウンターは、家族みんなが使える作業スペースです。朝食や夕食の支度をしながら話せる、宿題を一緒に見られる、お茶を飲みながらみんなで料理をつくる作業台にもなる——日常のさまざまな場面に寄り添うカウンターです。

キッチンはオープンなデザインを維持しながら、大型収納や家電収納スペースを確保。マントルピースとPS部分を少し移動させ、テラスに面した側にも階段を設けることで、ダイニングとリビングの一体感をさらに高めています。

ダイニングからキッチンを見たところです。

ダイニングテーブルからつながる窓面にはゲストがきた時は座っていただけたり、お子さんが遊んだり、アイキャッチの飾り棚にもなるようなベンチを新しく設けています。

なかなか通常の視点では空間を上から見ることはないのですが、鳥瞰写真は全体のつながりを見ていただくのにわかりやすいですね。

テラスに面した側にも階段を設けたことで、ダイニングとリビングが一体的につながる雰囲気が生まれました。食事や歓談をしている様子がリビングからも感じられ、テラスとの繋がりもより感じることができます。

模型で「素材感」をリアルに伝える

今回の模型は、床・壁・キッチンまわりの素材感を丁寧に再現しています。木質系の床材のトーン、大理石調のキッチンカウンター、グレーを基調としたソファや建具——それぞれの素材が組み合わさったときの空間の印象を、模型を通じてご確認いただきました。

図面やパースで伝えられることには限界があります。模型を前にした打合せでは、「こういう雰囲気になるんですね」という言葉とともに、空間のイメージが一気に共有される瞬間があります。そのやりとりの中から、設計をさらに深めるヒントが生まれることも少なくありません。

最後におまけで。模型写真はこんな感じで撮影していました。

模型の周囲を白いボードで囲って、iPhoneで撮影しています。昔はマクロ用のレンズを使ってカメラで撮影していましたが、最近のiPhoneカメラは優秀ですね。縦横の歪みや画質調整をすれば、かなりリアルに空間が表現できます。