MOHARA-1 | 現地調査
子育て世代のご家族のためのマンションリノベーションプロジェクト「MOHARA」。現地調査を行いました。
MOHARAとは、ハワイ語で「開く」「花開く」「広がる」といった意味を持つ言葉です。光が空間に広がり、素材とやわらかく溶け合いながら空間全体を満たしていく——そんな情景をイメージし、プロジェクトネームとして名づけました。
こちらのプロジェクトは、中古マンションのご購入前からご相談をいただき、業務の契約に先立って関わらせていただいておりました。スケジュール的にお急ぎであったこと、また全体予算とのバランスも踏まえ、通常の設計監理業務ではなく「デザインアドバイス」業務として携わらせていただいております。
設計施工はリフォームキューさんにお願いし、現地調査から一緒に進めていくことになりました。

まずは玄関ホールから見ていきます。壁面収納があるのですが、ホールとしては手狭な感じです。


小さいお子さんと一緒に外出される時に、玄関にバギーを置く場所がほしくなります。お使いになっている数種類のバギーを実際にお持ちいただいて、玄関においてみました。せめてバギーを使っている間だけでもホールにゆとりのあるスペースがあるとよさそうです。

玄関を入ってホール、LDKを見たところです。玄関正面に収納はあるのですが、LDKの扉を閉めてしまうと自然光は入らず暗い空間になります。リノベーションではこの部分を工夫するとよいと思いました。

玄関ホールからLDKに入ると、正面に窓が見え、眺望の良い景色が望めます。右手にもお部屋が続き、以前のオーナーさんはここを可動間仕切りで仕切って使っていたようです。

先ほどの写真の右手側を見たところです。
現地で最も悩ましかったのは梁の位置でした。想定よりも下がっており、空間の広がりに影響しそうです。ただ、この制約を逆手に取り、間接照明と組み合わせたデザインにすることで、むしろ印象的な空間にできるのではと考えています。


振り返ると、WICがあります。収納スペースとして確保できるのはよいのですが、限られた空間の中では収納だけしか使えないというのではなく、兼用できるような使い方を考えた方がよさそうです。

キッチンです。管理事務所に保管されていた既存図を見てみると、新築当時は壁際にシンクとガスコンロが設置されたI 型タイプで、クローズドのキッチンでした。前のオーナーさんがご購入した際にアイランド型+バックセットを設け、オープンキッチンにリフォームしたそうです。
キッチンの横の扉の奥には寝室があります。


5.8帖ほどの寝室です。現地調査では、寸法の確認だけでなく、配管の位置や天井裏の懐の深さなど、完成後には見えなくなる部分も重点的にチェックしていきました。
特に今回の物件では、既存の配管ルートがプランに大きく影響するため、慎重に確認を行いました。
お施主様にも現地調査にご一緒いただき、図面だけでは見えない空間の可能性や課題を共有しました。


一旦作ったラフプランをもとに床に黄色のマスキングテープを貼り、キッチンのレイアウトを実寸で確認する打合せも行いました。

こちらは前回までのお打合せで作っていたラフプランです。図面上では成立している寸法も、実際の空間で感じる距離感や広さは異なって感じることがあります。窓との関係やキッチンとダイニングの距離、通路幅、家具の配置を一緒に確認していきました。(途中段階のプランのため、最終的な計画とは異なります)

扉を閉めてしまうと、奥の寝室の窓から採光がなくなってしまい、暗くはないのですが、開放感という意味では少し足りない印象です。
まだ何も手が加わっていないこの空間が、これからどのように変化していくのか。MOHARAのこれからを、後日ご紹介していきたいと思います。