VISTA | 最初のデザイン提案

マンションリノベーションプロジェクト「VISTA」。今回は、初回のデザイン提案の内容をご紹介します。

平面プランと各空間のイメージパースを用いてプレゼンテーションを行いました。図面だけでは伝わりにくい空間の雰囲気や素材感、光の入り方といった要素を、パースを通じてできる限り具体的にイメージしていただけるよう、各エリアのビジュアルを作成してご提案しています。

最初に取り組んだのは、「広く伸びやかにつながる空間でありながら、リビング・ダイニング・キッチン、それぞれのエリアを分節しつつつなげる」という、一見矛盾するようなテーマをどう解くかということでした。天井デザインの切り替えや視線の先に置くエレメントによって各エリアの個性を引き出しながら、全体としての一体感を保つ——その考え方が、今回の提案の軸になっています。

玄関〜ホール――住まいの「顔」をつくる

玄関を入ってすぐに広がるホールは、住まいの第一印象をつくる大切な場所です。ベンチの背面には乳白のガラスを用い、ホールの光を透かしつつ、玄関からプライベートエリアへの目隠しとなるデザインを考えました。正面に外の緑がビスタとなるよう見通しを意識しています。

リビングダイニング・キッチン――つながりと個性を両立する大空間

LDKは、各エリアが互いに気配を感じながらも、それぞれの居場所として空間が成り立つよう考えました。

キッチンはダイニング側に向けてアイストップとなるよう計画し、リビング・ダイニング・キッチンをつなぐ動線エリアにニッチを設けることで、各エリアと現場がつながる抜け感を演出しています。

ダイニングからも眺められる位置にギャラリー収納を設け、アートや本を飾りながら壁掛けテレビスペースとも一体的にデザインしています。

リビングとダイニング、それぞれのエリアを囲うように天井をデザインし、各所に間接照明を組み込んでいます。食事の時間、くつろぎの時間、来客のシーン——照明の表情が変わることで、ひとつの大空間の中にさまざまな場をつくることができます。

浴室・洗面・ウォークインクローゼット――2つの案で比較提案

プライベートゾーンについては、ライフスタイルや優先順位によって異なるご要望にお応えするため、A案・B案の2案をご提案しました。

A案は、ウォークインクローゼットを大きめに確保し、各部屋からアクセスしやすい位置にクローゼットの扉を設ける構成です。ビルトイン洗濯機をカウンター下に設置し、L型カウンターでつながることで洗面の作業スペースを広くとれます。

B案は、洗面室をゆとりある面積を確保し、パーソナルな洗面カウンターを設けた構成です。身支度の動線と洗濯・収納の動線を考慮して引き戸を設け、お出かけ前やご帰宅時の動線がスムーズになるよう工夫しています。廊下のアイキャッチとなる部分には飾り棚を設け、空間のアクセントにもなっています。

初回の提案ではありますが、空間の方向性と各エリアのデザインの考え方をできる限り具体的にお伝えすることを心がけました。水廻りとウォークインクローゼットの関係性については、もう少し検討になりましたが、お施主様からはその他の部分は概ねこの方向性で進めていければとのご感想をいただけました。これからこの提案をもとに、さらに設計を深めていきます。