RIFF house/ 模型検討

RIFF houseのお施主様は、我々と同じ建築設計の設計者です。ご主人が構造設計者で、奥様が環境設備設計者という、オール建築家によるなんともワクワクする計画です。

本計画の初期の提案模型です。
近隣は3方建物に囲まれており、唯一眺望の良い南側に向けて開放性を持たせた計画です。敷地の間口も狭いこともあり、純粋な木造で計画してしまうと、内部空間に柱や壁が出てくるため開放性のある空間を確保することが困難になります。本計画は外殻をコンクリート造で作り、コンクリートの壁と壁の間に木の梁を渡して床組みを構成することで、内部空間に柱が出てこない、コンクリート造と木造のハイブリッド構造で設計がスタートしました。

コンクリートの外壁は断熱性能が高い外断熱工法を採用しています。断熱パネルは繊維強化セメント板と押出発泡スチレン断熱材を複合したコンクリート型枠兼用の断熱パネルです。型枠兼用というのは型枠材がそのまま仕上材になるので、資材の節約、工期の短縮というメリットがあります。通常のコンクリートはコンクリートを打込んだ後に型枠を外し、打設後のコンクリートの状態を確認できるのですが、この工法ではコンクリート打設後の状態を確認できない、竣工後に不具合などがあった場合、メンテナンスがしにくいなどというデメリットもあるため、本計画はコンクリートを打設後に外断熱を張る、東邦レオの湿式外断熱システム、エコサームを採用しました。

南側のアウトドアリビングの様子。塀などで囲わずに植物の成長によって緩やかに視線を遮り、色とりどりな植物に囲まれる場所作りをしています。

リビングからアウトドアリビングの眺め。左奥は階段兼デスク、さらには縁側まで繋がり、アウトドアリビングに開放されます。どこに居ても自然が感じられる空間です。内部はコンクリート打放しと木の構造の組み合わせのシンプルな仕上げで、空間構成は狭いながらもスキップフロアによってできる空間が縦横に繋がり、動作に応じて視線が変化します。どこに居ても家族の気配、光や空気の流れを感じられる空間を設計しました。

当初はコンクリートと木の混構造でしたが、様々な条件が重なり純コンクリート造に計画が変更になりました。コンセプトは初期の計画から変えていません。より要素を削ぎ落したストイックな「素」の建築になると思います。

今後、工事の進捗や設計のプロセスなど少しづつブログに綴っていこうと思います。