RIFF house/配筋検査-2_1階壁
1階床のコンクリート打設が終わり、いよいよ壁の立上りの配筋が施工されています。屋根まで同様な経過を綴っていくので少し飽きてしまうかもしれませんが、建物の成立ち、骨格の美しさがわかると思います。
柱・梁・開口部の様子がわかります。鉄筋が密に入っているところは柱や梁です。生物でいえば柱・梁は体幹骨格(軸骨格)というところでしょうか。それ以外の壁などは柱・梁を支える体肢骨格(付属骨格)ですね。
開口部の様子がわかるかと思いますが、この空間はダイニングキッチンになります。北側の斜面に面しておりとても暗い場所になりがちですが、開口部上部はライトウェル(光井戸)といって屋根まで吹抜けになっています。光がガンガン降り注ぐ空間ではないのですが、光と影の移ろいで時間の流れを感じられる空間になるのではと思います。既存の擁壁はそれなりに表情があるので、あえて閉じずそのままです。この空間には植栽が配されます。ランドスケープはスタジオテラさんの計画の予定です、お楽しみに!
配筋検査と同時に電気・機械設備の配管・スリーブ設置の確認もしました。コンクリート造なのでコンセントやスイッチは全てコンクリート内に打ち込みます。コンクリートの壁内を通って上下階に展開します。コンクリート造の場合、この位置がズレたり確認を怠ったりすると取り返しがつかなくなるので、入念にひとつひとつ確認していきます。
鉄筋が片持ちになっているのがわかりますが、これはコンクリートの跳出し(片持ち)デスクで、南側のリビング奥は家族みんなのスタディスペースになります。その奥のブルーシート部分にはスタジオテラさんデザインの緑豊かなランドスケープによって彩られます。
綺麗な空間です。これで完成でも良い感じですね。構造の骨格と、電・機械設備の血管がまるで生物のようです。
こちらの工作物は天井に取付くダウンライト埋込用のスリーブ材です。通常は天井ボードに穴をあけてのダウンライトを設置しますが、コンクリート打放しの場合はそうもいきません。ダウンライトのフェイスリムが見えてしまっては台無しなので、本計画はダウンライトも埋込です。照明はとても大事な要素ですが、ダウンライト等のベース照明の場合、照明が消えている時こそ存在感のない工夫をしなければなりません。この納まりは脱型(型枠外し)後のお楽しみで。。