MOHARA-3 | リノベーション完成。ビフォーアフターでご紹介します。

子育て世代のご家族のためのマンションリノベーション「MOHARA」が完成しました。今回は、完成後の空間をビフォーアフターでご紹介します。

「広がり」と「つながり」をテーマに進めてきたこのプロジェクト。光が満ちて、家族の時間が自然に重なり合う住まいへと、どのように生まれ変わったか、ぜひご覧ください。

玄関・ホール――光を引き込み、段差のない空間へ

玄関を入ってすぐの位置にバギー置き場を設け、ゆとりのあるスペースとしました。バギー置き場の上部には、鍵や印鑑などを置けるオープン棚を設置しています。バギーのタイヤによる壁の汚れに配慮し、周囲の壁には汚れても拭き取りやすいメラミン化粧板を採用しました。お子さまの成長に伴いバギーを使用しなくなった際には、このスペースに追加の収納を設けることも可能です。

玄関を入ってホールを見たところです。既存の上がり框による段差は、バギーの出し入れの妨げになるため、玄関ドアの入り口から床レベルに合わせてテーパーですりつけることで段差をなくしました。
また、以前はLDKの扉を閉めると自然光が届かず、暗くなりがちだったホールですが、ホール正面の収納扉にガラスを用いることで、リビングからの光をホールへと引き込んでいます。扉を閉めていても明るさとやわらかな気配が伝わる、光の動線を意識したデザインです。

LDK――視線と動線がつながる、開放的な空間へ

玄関ホールからLDKに入ったところです。両側の壁や間仕切り壁を取り払い、キッチンからダイニング、リビングへと視線と動線がゆるやかにつながる一体的なLDK空間が生まれました。

悩ましかった梁の配置を逆手に取り、間接照明と組み合わせてゾーニングを持たせるデザインにしました。正面左側にはワークスペース、その隣にはクローゼットが続きます。クローゼットの一部に引込み戸を収納するスペースを設け、普段は扉を開けてお子さまの遊び場として使いながら、寝室として使う際には扉を引き出してプライベートを保てる構成です。
AFTER-1はクローゼット側に扉を収納してLDKと一体にしたところ、AFTER-2は扉を引き出したところです。

既存のウォークインクローゼットがあった部分は部屋の中に取り込み、クローゼットは壁面収納に変更しています。限られた空間の中で、兼用できるような使い方を考えた構成です。
AFTER-1はクローゼット側に扉を収納してLDKと一体にしたところ、AFTER-2は扉を引き出したところです。

奥の寝室の壁を取り払い、一室ののびやかな空間へと変化しました。以前の間取りではテレビの置き場も悩ましかったのですが、今回のリノベーションで壁掛けテレビを設置できるようTV配線を追加しています。

既存の間取りではホールから入ってすぐの場所にペニンシュラキッチンとバックセット収納がありましたが、部屋としての奥行きが狭くなるため、奥の寝室だった部分にキッチンを移動しました。

ホール側を見たところです。ホールへ光を引き込むガラス部分をバックセットと一体で制作しています。バックセット収納から冷蔵庫置き場、パントリー、勝手口バルコニーの出入り口と続く配置に整理し、ビルトインのコーヒーマシンや小型のワインセラーを置けるスペースも設けています。

斜めの壁面とその窓に面してキッチンを配置したことで、キッチンがダイニングをくるりと囲んだ印象になります。梁の下に配線ダクトを埋め込みで設置し、その部分を利用して間接照明を設けることで、照明デザインも生活のシーンに合わせて変化できるようにしました。

キッチンが窓に面することで、手元が明るく爽やかなキッチンになりました。

キッチン側からダイニング、リビングを見たところです。以前は壁で区切られていましたが、一室とすることで空間の広がりを感じることができます。キッチンに立ちながらダイニングとリビングの気配を感じられる——このプロジェクトのこだわりのひとつです。

以前は扉を閉めると奥の寝室の窓からの採光がなくなり、閉塞感がありましたが、奥の壁際窓面にキッチンを設けることで視線が抜け、開放感を感じることができます。キッチンとバックセット収納の扉の色味やカウンタートップの素材は、空間全体のカラースキームに合わせ、デザインの調和を図りました。

洗面脱衣室――使い勝手を見直し、すっきりとした空間へ

洗面脱衣室、浴室は既存の間取りで、極力予算を掛けないためにユニットバスや洗面カウンターとミラー収納は既存のまま利用しています。天井・壁のクロスや床の塩ビタイルを張り替えるなど内装をリニューアルし、洗濯機まわりの収納を主に見直しました。

現在お使いのMieleの洗濯機とガス乾燥機を移設したいというご希望があり、Mieleの機器に合わせた給排水配管、ガス乾燥機用のガス配管と排湿筒を今回の工事で設置しています。洗濯機とガス乾燥機の間に空いているスペースを活かし、洗剤や洗濯用品の置き場として中間にもう一段固定棚を設けました。

洗濯機側にあった奥の棚収納は、実際には洗濯機の上を乗り越えて取り出す必要があり、使いにくいというご意見をいただいていました。洗面カウンター側に引き出し収納を新たに設け、リネンなどを収納しやすいスペースに改めました。

写真にはありませんが、子供室はフローリングを既存のまま利用して、天井・壁のクロスを張り替えし、トイレも便器や収納は既存のまま利用し、天井・壁のクロスや床の塩ビタイルを張り替えするなど、修繕を主にした工事を全体的に行っています。

お施主様をはじめ、リフォームキューさん、工事に携わってくださったみなさまのおかげで、「MOHARA」が完成しました。今回はデザインアドバイスという形でのお手伝いでしたが、お住まいをともにつくることができたことを、大変嬉しく思っています。