SUG house/ ACTUS新宿 家具選び

今回は事前にお施主様にお選び頂いていた、ダイニングテーブル・ダイニングチェアの確認にショールームに同席しました。空間に対してデザインが合うかどうか、またボリュームはどうかなど、一緒に確認していきます。

ご夫婦ともに、ドイツの工業デザインがお好きで、すでに方向性は決まっていました。ドイツと言えば「BAUHAUS(バウハウス)」。工芸、写真、デザイン、美術、建築など総合的な教育を行なっていた美術学校です。モダンデザインの基礎を確立し、今もなお世界中の建築やデザインなど、さまざまな分野に多大な影響を及ぼしています。なかでも20世紀を代表する建築家、ミース・ファン・デル・ローエ、マルセル・ブロイヤーなどが有名です。

お二人が選んだのはACTUSが取扱っているTECTA社の家具でした。無駄な装飾を排除した機能的でシンプルなデザインの家具です。なかでもダイニングテーブルM21の天板のデザインは、なんとフランスの建築家、ジャン・プルーヴェがデザインを手掛けており、のちに天板のデザインに合わせて脚部を改めてデザインしたユニークな家具です。(とてもセンスの良いチョイスです!)

カラーバリエーションはウォルナット、チェリーなど数種類あります。LDKの床は既存利用を検討しており、チェリー系の床材であった為、同色のダイニングテーブルをチョイスしてしまうと、かなり重厚感が出過ぎてしまい空間を圧迫する可能性があったので、ウォルナットの天板にアッシュの脚をブラックにラッカー塗装したツートンカラーをセミオーダーしました。脚部をブラックにすると存在が消えるため、天板が浮いたような印象になります。

ダイニングテーブルに合わせるのは上記のチェアです。デザインはシンプルでとても素敵な椅子なのですが、ファブリックの椅子については座面が取り外し不可なので洗濯ができないのと、お二人が以前よりレザーの椅子を導入したいとの想いが強く下記のチェアに決定しました。

マルセル・ブロイヤーデザインのダイニングチェアです。 こちらもとても素敵です。 

SUG house/ 現地調査

SUG houseは築10年程のマンションをリノベーションするプロジェクトです。ご相談をいただいた後、早速現地マンションへ調査に伺いました。

面積は80㎡(24坪)程で、面積の割には3LDKを確保しており、各々のお部屋が狭いため少し窮屈な印象でありました。お施主様のご要望は、高級ホテルのようなインテリアで、明るくゆったりとした空間がご希望でしたので、既存の間仕切り壁の撤去やドアのデザインなど少し工夫を加えた空間の提案が必要になります。

LDKは一般的なマンションのプランです。ただ南側のバルコニーは奥行きが2.3mとかなりゆったりとしているので、LDKから連続性のあるアウトドアリビングとして利用できそうです。

洗面廻りは一新したいとのご要望で、この空間を他の空間とどう関係性をもたせるかが今回のリノベーションのポイントとなります。

住宅の顔となるエントランスホール。もう少しデザインされた機能的な空間になると帰ってきたときに楽しくなります。

このような現地調査を踏まえて、本格的な設計に進んでいきます。