SUG house/ウィンドウトリートメント選定

工事も終盤となってきまして、ハンターダグラスのシルエットシェードなど一番最後に設置するウィンドウトリートメントの選定に行ってまいりました。
神宮前にあるインセレクション青山で実物を確認します。

インセレクションは世界的なブラインド・シェードメーカーのハンターダグラスを中心に、国内外のカーテンやスクリーンなど窓廻りの装飾品を扱っているショールームです。窓廻りのスクリーンに関しては、ブラインドやロールスクリーン、カーテンなど様々な装飾がありますが、今回はホテルライクなインテリアなのでハンターダグラスのシェードを提案しております。必ずしもこの製品が良いというのではなく、毎回空間のデザインによって使い分けています。

上記のスクリーンはシルエットシェードというラインで、大まかに言えばカーテンとブラインドの良いとこ取りという所でしょうか。外側にレースのスクリーンがあり、内側はブラインドのようなスラットが内蔵されており、角度を調整することで採光をコントロールします。ブラインドのように硬質ではなく布地で出来ているので、繊細で柔らかな光を演出できます。

こちらがスラットを開けた状態です。また、いつもお世話になっているインセレクションの千葉さんです。

シルエットシェードは南側のリビングと寝室に採用決定です。どちらの窓とも天井から床までの掃出し窓で、ワイドも大きいので電動タイプにしました。というのは空間は分かれていますが、ガラス間仕切りで仕切った同質空間なので電動で同時にもコントロール出来るようにしたほうが、ダイナミックさがありますね。リモコンもお洒落です。

上記は北側のクロークのスクリーンです。デュエットシェードというラインで、2層ハニカム構造になっており、細い筒状の層の中に空気が溜まることで断熱性能を発揮します。

SUG house/ 仕上げ最終確認

仕上工事に入る前に現場にてサンプルによる最終確認を行いました。

当初、壁の仕上げはクロス張りの予定でしたが、家具のショールーム巡りで南青山にあるBoConceptに行った際、お施主様が店内の壁の塗装仕上げに大変興味をお持ちになられ、自邸でも同様な塗装仕上にできないかとご相談を頂きました。もちろん問題なく変更できますが、クロス仕上げよりも少々追加費用が掛かります。その点はご了承頂きまして、ほとんどの壁面仕上げは塗装仕上げに変更になりました。上記が塗装サンプルです。

なんと、お施主様ご自身で直接BoConceptに問い合わせされて、店内のインテリアに使われている色番号を調べて頂きました。(フットワークの軽さに脱帽です。。)ベースカラーはグレーベージュ色とし、アクセントに少し濃いグレー色で配色することで確定しました。

エントランスホールの床仕上は、既存で使われていた黒御影石のままの予定でしたが、洗面室との連続性も考えて同じタイル張りに変更となりました。

家具が搬入されています。上記はTVボードです。床から少し浮かせて軽やかな印象にします。仕上材はウォルナットの突板仕上です。

TVボード設置の様子です。木の下地フレームには壁を設置します。天井を綺麗に納めるために梁型を隠すのと、真ん中の長方形のフレーム内に壁掛けTVを納めるためです。壁を室内側に出すことによって、TVボードの下地にもなり、家具が床から浮いたような納め方ができるのです。

SUG house/ 大型吊戸鉄骨下地

ご夫妻お二人の暮らしやすいスケール感へと組み替えるマンションリノベプロジェクト、SUG houseでは、大型吊戸の鴨居の設置が進んでいます。

施工会社が描いた鉄骨材の製作図です。こちらを元に工場で鉄骨を加工します。

各部取合いディテール。この鉄骨鴨居下地は完成後には全く見えません。木で覆ってしまいますが、木の鴨居本体を限りなく薄く見せるために下地を鉄骨で製作しています。鴨居の見付は70mmです。

SUG house/ 工事進行中

ご夫妻お二人の暮らしやすいスケール感へと組み替えるマンションリノベプロジェクト、SUG house。
工事進捗状況の確認です。

エントランスホール。玄関ドア脇にはベンチ兼採光用ガラススクリーンを設置します。右側のアルコーブ(窪み)は収納になります。収納扉は鏡張りです。

ガラススクリーンの枠のディテールです。きれいにトメ加工されていますね。

居室間の引込戸の上枠のディテールです。

引込戸の床の墨だし状況です。

寝室の折上げ天井形状。
リビング側のデザインも同様のデザインで折上げ内には間接照明が入ります。

SUG house/工事着手

ご夫妻お二人の暮らしやすいスケール感へと組み替えるマンションリノベプロジェクト、SUG house。
いよいよ工事着手しました。

解体工事の様子。撤去する部分と残置する部分を、解体範囲図を元に作業を進めます。

解体後の配管工事。今回は洗濯機置場を移動する為、元の洗濯機置場のから配管を延長しています。少し離れた場所に移動するのですが、床下に十分な空間がないと配管の勾配が取れないので注意です。

エントランスホールにベンチ兼採光用ガラススクリーンを設置します。エントランスが北側配置で窓が無い為、北側の居室の窓から採光をとります。リノベーションの場合、見えなかった部分が解体後に判明することが往々にしてあるので、現場での入念な打合せが必要となります。

リビングから寝室を見る。今回は天井仕上げを塗装仕上げとするので、天井材は全て撤去しています。また、既存の天井は梁型などが出て凸凹としているので、その辺りもデザイン的に処理をして凹凸のない綺麗な天井に仕上げます。

リビングと寝室の仕切りはガラス間仕切り戸によって仕切ります。天井高いっぱいの建具を設置すると、天井にレールが出てきてしまいます。綺麗な天井を作るのに台無しになってしまうので、日本の伝統意匠の鴨居を設置します。ただ間口が3.6mとかなり大きいので、木造で製作してしまうとかなり大きな梁が必要となります。シンプルでモダンな鴨居にしたいので、木と線の細い鉄骨で鴨居を製作します。鴨居が空間のアクセントになるはずです。